『コレステロールに薬はいらない!』 浜六郎著 角川oneテーマ21
コレステロールに薬はいらない! (角川oneテーマ21) 浜 六郎 角川書店 2006-09 売り上げランキング : 303517
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健康管理のために、身体検査をしている人は少なくない。会社員は義務になっているので、当然のことと思ってやっている人も多い。そしてその評価がAとかBとかで、一喜一憂するのが常で、終わってしまったら再びビールをがぶ飲みなんて人もいるだろう。
ここまで一般化している検査であるが、それはどこまで有効なのだろう?中でも高血圧やコレステロールなどは検査値の基準が改定されることもしばしばで、それによって今まで大丈夫だった人が「病気」にされてしまうこともある。これは何とも理不尽なことである。そしてさらに疑問が生じるのは、本書のように、コレステロールが必ずしも悪者ではないという話があることだ。
コレステロールが悪なのかそうではないのか、そういった疑問があるのは、まだまだ未開なことが多い身体の問題だから許せるとしても、それを下げて健康を維持するためのはずの薬が、実は身体を壊しているかもしれないというのだ。もしそれが本当だとしたら、我々は何を信じて、誰を信じて良いのだろうか?
本書は、コレステロールの薬について詳しく検証したもの。様々な角度から検討しているので、とても参考になります。2006年が初版なので、その後の新たな治験などでこの本の内容も古くなる可能性がありますが、薬全般への考え方を変えるためにも読んでみてはいかがでしょうか。そして、薬に頼らない健康作りと言うことも、これを機会に考えてみてはいかがでしょうか。
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